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上気した頬にりんごをつけあって とおく、晩夏は火のころしあい
暗いとこ、心の。ひみつは昼の汽車ねむれなくって握っていた手
ここの人はみんななにかを胸に抱きかかえてうまれてくるの くるの
森のなかでやけどの跡を見せあってあたしはずっとお腹すいてた
生きているあいだはさみしかったことわすれないでフローライトのみどり
牛乳のにおいをきみはさせながら蛍飛んでりと笑っていてり
ガラケーのランプ見つめてだまってた夜の小石のつめたいことは
ジェルボール流れてく川をきれいだって言いたかったんだよ 星のリデンプション
翳りつつ船に硝子は砕かれてNorthern Crossは火の子の名前
公園にティラノサウルスよく燃えて 生きたい、いびつな双子のように
星過星そういうふうに生きてきて吹き抜けのない八月の園